カテゴリー
文京区

環状3号線(環3)について②

環状3号線について、地元文京区の反応はというと「静観」です。これには理由があります。実は文京区はずっと昔に反対の意思を明確にしているのです。1980年には区議会は全会一致(!)で計画の廃止を求める決議をしています。これを受けて区は81年に都に対して反対を申し入れています。

区としては「反対」で態度は決まっていますので、都が改めて事業化に動いていてもあえて情報を取りにいくようなことはしていないようです。何らかの要望があったとしてもそれは「容認」と受け取られる可能性があり、過去の決議にも反することになってしまいます。

もっとも事業は都のものですから、反対したら止まるかというと定かではありません(確かにかつてはそれで止まりましたが)。もし計画が強行されるような場合には、区も議会も柔軟な対応が求められるかもしれません。

いずれにしてもこの問題は都側の適切な情報公開が重要です。どういった計画を考えているのか早め早めに情報を開示し、地元民と一緒になって考える姿勢を見せなければ区民の納得を得るのは難しいでしょう。